お客様成功事例

東京特殊車体株式会社

現場主体で進むものづくりをAR技術でサポート、人材流出の防止効果も

東京特殊車体株式会社 製造部 製造担当 課長 菅原 飛鳥氏

効率性も格段に向上したことで、同時並行に対応できる車両数が増えました

AR技術で実際の映像に矢印や記号などを3Dで重ねて表示できる。
指示される側が直接“この位置”と示すことができるため指示する側のストレスも軽減。

国内で業界トップクラスの特殊車両製造企業である東京特殊車体株式会社は、製造現場主体で製作していく柔軟性の高さを強みとしているが、設計担当者による製造現場での確認や、製造部管理職が担う各工程への対応が大きな負担となっていた。そこで、現場にいる作業者のカメラ映像をリアルタイムに共有し、現場作業を遠隔から支援する拡張現実ソリューション「TeamViewer Assist AR」を導入し、業務の効率を向上した。現場作業のテレワークも実現でき、人材流出の防止も可能にした。

課題

  • 頻繁な製造現場訪問を要する設計担当者の業務負荷
  • 細かな確認を要する製造部管理職の各工程への対応負担

ソリューション

様々なツールやソリューションを比較検討した結果、全ての要件を満たしたのがAssist ARでした。「AR(拡張現実)技術で実際の映像に矢印や記号などを3Dで重ねて表示できるため、遠隔作業支援に適したツールだと感じました。また、指示される側が直接“この位置”と示すことができるのは指示する側のストレス軽減にもつながります。保守担当者がお客様の拠点でメンテナンスする場合でも、設計担当者がリモートで指示する際にARが使えれば大いに役に立つと考えました」と取締役社長の西岡氏は語ります。

Assist ARは2021年12月に正式採用され、2022年1月から実運用が開始されました。
導入が手軽で、使い方も直観的なため、実運用まで時間がかからずに開始できました。

「従来、製造現場での情報共有は電話による会話が主体だったので、ミスや手戻りが発生していましたが、Assist ARの導入によって動画や画像を見ながら問題対応や相談に応じることができるようになり、正確性が高まりました。また効率性も格段に向上したことで、同時並行に対応できる車両数が増えました」と製造部 設計担当課長の菅原氏は分析します。

納車後のトラブル対応では一定のスキルを持つ担当者が出張し解決してきましたが、Assist ARを活用すれば、測定機の基本操作ができる人に出張を代行してもらうことが可能になり、スケジュール調整の手間が省けて出張費も削減できます。また、将来的に顧客のスマートフォンにもAssist ARのアプリをインストールしてもらえれば、問題解決がより迅速になり、顧客満足度向上につながると期待しています。

現場作業のテレワーク化も実現できたことで、人材流出の防止も可能になりました。

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