背景

リコーは、デジタルサービスの会社として製品の保守を担当するカスタマーエンジニアの育成にも力を入れています。印刷業など品質へのご要望の高いお客様への対応に、商品の基礎からトラブルシューティングまで広い知識が不可欠です。プロダクションプリンターの分野では、新型コロナウイルス感染防止対策もあってオンライン研修に切り替えて出張費を大幅削減、受講者の移動時間も不要に。コスト、時間的負担の低減と研修率アップの両面から大きな効果をあげています。

課題

  • プロダクションプリンターの利用研修に、交通費など多額のコストがかかっていた
  • 利用する機材やPC環境を拠点ごとに用意することが難しく、実環境に触れるためにも東京や大阪での研修が不可欠だった
  • 同時に、製品でも継続的なサポートが必要なため、リモート機能の組み込みを検討していた

ソリューション

リコーのプリンティグソリューションのなかでもプロダクションプリンターは業務用の製品としてサポートが欠かせない製品で、リコーのスタッフも操作に熟知している必要があります。しかし、製品を各拠点に配置することは困難なばかりか、実利用に合わせたOSのPCを常備しておくことも難しくなります。

これまでは東京や大阪に全国から集まり、研修を受けていましたが、TeamViewerのリモート機能で研修室のPCにアクセスすることで出張費をゼロにするほどの大幅コスト削減と、移動にかかる時間をなくし、スタッフの負担を大幅に軽減しました。

また、TeamViewerのAR(拡張現実)機能でハード面、リモート接続機能でソフト面の遠隔サポートという体制を想定し、機器の本体にTeamViewerを組み込むことを検討中。実現すれば、お客様の手を煩わせることなく機器の状態を把握、さまざまなサポートが可能になり、より安心して機器を使うことが可能になります。

薬師寺由布子氏 リコージャパン S&S事業本部 技術センター 技術戦略部 HEサービス計画グループ 兼PPサービス事業部ハイエンド技術支援部コントローラー技術支援グループ

「研修のための出張費を大幅に削減しながら、受講者が増えました」